夕焼けの赤は
むかしからよく追いかけていて
いい色に染まりそうになると
ひらけたところに行きたくなる
夕焼けの赤は
とおくに届きやすい色で
ぶつかってもぶつかっても
あゆみをすすめてきた色で
その赤を
からだいっぱいに浴びる
皮膚をとおり
細胞をとおり
そっとふれながら
通りぬけていくように
あたためてくれるように
きょう一日が終わる
おやすみのときを迎える
夕焼けの赤は
からだを浄化してくれるみたいに
ひとつひとつを
洗い流してくれる
洗い流して
夜を迎える
暗闇の夜前の
一日の浄化
この世界の誰にでも
一日も欠くことなく
とどく
この世からの手当て
この世からの癒し
そんな
夕焼けの赤
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