2022/03/17

わたしとあなたとわたしたち

 床おきの猫用ベッドに

琥助さんが寝ている

今日は朝からけんかをし

お互い当たり散らした


それでも静かに寄ってきて

ちょっとしっぽをかすめていったり

隣で横になってみたり

何かを届けようとしている


こっちのほうが申し訳ない気持ちにもなるが

キッチンに向かうとスルスルと寄ってきて

おやつをせがむことは忘れない

きっちりしたやつ



わたしについて深めることが多いこの頃

わたしはわたしであるという想いが

重なっていく

そしてあなたはあなたでしかないという想いも

重なっていく


それぞれが個を生き

それぞれの時間を生きる


家族

仲間

地球

宇宙


個の存在でありながら

他と関わり合うことを

長らくしてきたわたしたち


このわたしたちは

なにかを共有しているのだろうか

そしてその「何を共有しているか」を

自分の意思で選択していることに

気づいているだろうか


どこの点で

わたしたちを意識するのか


距離でいえば

世界は広い

わたしたちは小さい


地域の

日本の

アジアの

地球の

太陽系の

天の川銀河系の

さらなるどこかの


ひとつ


だから各地に散らばって

いろんな幸せを体感して

やりとりをしている


わたしはここで

あなたはそこで


わたしたちは

幸せをやりとりするもの

そんなふうに括ったら


いったいどんな

つながりが広がるんだろう


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