2021/12/25

猫はじぶんをしっている?

 うちには一匹の猫がいる。


名前は琥助。推定2歳半。

出先の駐車場で、後ろ足を折っていた状態で座っていた。

ふだんはそんなに猫は近づいてこないのに、

なぜか琥助は近づいてきて離れなかった。

あたまをこすりつけながら、小さなからだで甘えてきたり。


足を折ったままで、ごはんにありつけるだろうか。

保健所に連れていっても、もらい手は現れないんじゃないか。


そんなことが巡り巡って、結果連れて帰った。

当時は猫飼い禁止のアパートにいたから、匿うのがドキドキだったことが懐かしい。

(結局琥助のために引っ越したら、けっこう快適な暮らしが待っていた)


今思っても不思議な出逢いだが、きっと前世のどこかで家族だったんだろうと思えてしまう。


そんな琥助をみていると、

猫ってすごく自分をわかっている生きものなんじゃないかと、

いつも思わされる。


猫にはつよさがある。

獲物を捕らえるための高い身体能力。


猫には愛嬌がある。

こうしたら可愛がってもらえるとわかっているような仕草と行動。


猫には自分のペースがある。

寝たいときに寝て、遊びたいときに遊ぶ。


どうしたら自分が快適に過ごすことができるのか、よくわかっている。


そこには自分自身で生き抜けるつよさと、

自分の可愛らしさが天然でわかっている(と思わされる)自己理解と、

自分の生きやすい方法をとることができる感性と。


彼から学ぶことは、まだまだたくさんありそうだ。

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