聴力がやや削がれたこと
ざっくり過ごすということば
急いでつくった晩ごはんと急いで食べた晩ごはん
そのまま急いで向かった岩盤浴
温度の高い石の背中の熱の熱さと温度の低い石のじわじわ温まる身体
流れる汗の感触
手で触れる顔や腕の汗のぬめり
手を合わせたときの伝わる体温
手を組んだときの一体感と皮膚と骨の擦れ
猫の毛並みの滑らかさとやわらかさ
腕を伸ばしたときのここちよさ
急速に沸かす湯と少しずつあたたまるお湯
YouTubeの早回し再生
大きくゆっくり吸い からだに行き渡るような空気
はやいものが続いたとき
じぶんがなくなってしまったような気がした
夢のなかにいるような現実味が薄いような
感覚が遠い 乏しい 思い出せない
つねっても 痛みなのか ただの信号なのか 曖昧になる
目に見えているものが 見えているものにすぎなく感じる
それは生きているかんじがしなかった
じっくり料理をつくること
口の中で味を味わうこと
食感を感じること
のみ込む 取り込む 一体となることを感じること
熱を感じる
肌を感じる
味を感じる
呼吸を ふくらみを 巡りを感じる
音を 見えるものを 香りを ことばを
からだのきしみを 感情を 親切を
じぶんの感覚で感じることがしたい
じぶんの感覚で感じたものを味わうことをしたい
この数日で
どちらも感じた
大きく息を吸ったとき
ゆっくり腕をなでたとき
手をゆっくり合わせたとき
祈りのように手を組んだとき
なにかこみ上げるものを感じた
ゆっくり生きたいんだ
じぶんの感覚で感じたいんだ
じぶんの感覚で感じられたら
今じぶんがここにいることを感じられる
夢ではなく 手ごたえがある
ゆっくり生きる範囲のことをやっていく
ゆっくり生きれる量のことをやっていく
味わいきれない速度だったら
感覚を置き去りにしていると気づいたら
生きる速度に戻す
感じられる速度と量にする
山のスピードだと思った
ゆっくりで でも着実で
ここで山が出てくるんだ
自分の中の山の性質
自分の感覚を置き去りにしない
自分の感覚を感じられるほどに
静かに ゆっくり 生きたい
方法とか手段とか
できるとかできないとかじゃない
これが自分の
願望であり
自分の生き方なんだと思った
この感覚が
遠のくかもしれない 忘れるかもしれない
変わるかもしれない 強まるかもしれない
だからここに記しておく
自分なりのセーブポイントを
今日ここに残す
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