星の声を
感じたことはあるだろうか
人がのどをふるわせて
音の声をだすように
星もみずから輝いて
ひかりの声をだしている
そう
それは星々の声
星たちは
数ある手段のなかから
ひかりの声を
選んだのだ
ほかにも選ぶことができたのに
なにを選んでもよかったのに
星たちは
いつからか
ひかりを声に
選んだのだ
それは
真っ暗闇の宇宙の中で
ぽつんと浮かぶ星たちが
いちばん速く
いちばん遠く
じぶんのこえが届くように
選んだのがひかりだった
音よりも
動作よりも
もっと速く
もっと遠く
じぶんのこえを伸ばすために
ほしたちは
ひかりを選んだんだ
星はさけぶ
じぶんたちの存在を
星はうたう
わきあがる感情を
星はささやく
いまこの時の情景を
夜空に瞬く星のひかり
遥か彼方の星の声
あなたは見上げる
耳をすませる
太古からとどく
星々の声に
0 件のコメント:
コメントを投稿