2021/05/25

大切な人の大切なことを

 「大切な人の大切なことを大切にする」

この本に書かれている内容で、今回強く残った一言です。

これを見たとき、考えさせられました。
じぶんはどこまで深く考えられているだろうと。

家族の、家猫の、仲間の、関わる人たちの、そして自分の。

大切なことをどこまで知り、
それを大切に「しようとすること」を
いったいどれくらいできていたのだろう。

もちろん必要なことも多くあるけれど、
やらなければいけないことに目がくらみ、
じっくり観たり聴いたり触ったり、
五感を向けきれていなかったんじゃないか…と思うのです。

あらためて感じる
五感を使って向き合えたときの
深さと安らぎ。

大事にしたい。そんな言葉です。

2021/05/20

人生とロールプレイングゲーム②

 ・・・モンスターが現れた!最初のモンスターといえば青いあいつ、そうスライムだ!

・・・え?まぁ、いいじゃない笑。

初めてのモンスター。スライムでも大変。武器は素手のみ、防具はぬののふく。攻撃力も防御力もない。
みんなスライムに必死なんだよ。やみ雲に、がむしゃらに、ひたすらスライムをたたくんだ。どんな人でも、ね。

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やったね!やっつけられたじゃないか!きみは経験値を1得た。きみの努力の成果。目には見えない、きみの成長。
そうしてはじめは只々ひたすら、スライムと戦っていくんだ。

地味で、目立たなくて、つまらないけど、そこを経験しないとみんな大きくなれない。だっていきなりドラゴンじゃほんとにやられちゃうだろ?大事なことって、地味なんだよ。

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お金ももらえるね。ちょっとだけどね。そうやって自分の蓄えを増やしていくんだ。

きみのその努力は、レベルが上がるということで表される。
力が上がったり体力が上がったり頭脳が上がったり。すごいね。がんばった。これできみはスライムベスにも戦いが挑めるようになったんだ。
・・・知ってる?オレンジのスライムだよ。

スライムベスを倒すと経験値が2もらえる。そうやって成長していくと得られるものが増えるんだ。

でも、勝てないやつが出てきた。やられそうだ。スライムベスより強いモンスター。

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・・・そう、ドラキーだ。こうもりのやつだよ?最初はなかなか苦労するよね。

そんな時、きみは村へ戻って作戦を考える。
いいんだ、村へ戻って休んで体力回復して、体勢を立て直そう。
疲れたら、休めばいい。とてもシンプルなことなんだ。

そこで自分をより強くするために、武器屋へ行くことを思いつく。素手じゃちょっと辛いからね。

そんな時、きみはお金を使うんだ。
自分をよりよくするため、今より高い世界に自分を連れていくため。そんな可能性を与えてくれる道具だ。

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さぁ、これでまた新しい世界へ向かうことができる準備ができた!

新たなモンスターにも対応できて、次のステップへと進んでいける。

成長したきみは、魔法が使えるようになった。
自分の大きな武器になる、素敵な能力が身についた。その能力はまた、新たな可能性を広げてくれるよ。

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でも、どうしても先に進めなくなるときだってある。自分がどこへ向かえばいいのか、何をすればいいのか。必ずあるんだよ。

そういう時はね、聞くのさ。人に聞くんだ。
知ってる人に聞き、自分より先に生きている人に聞く。
そうしてヒントを得て、次の目標の検討をつける。

いいんだ。わからないことは、素直に聞く。立派な行動だ。

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そうやって経験を積み、自分を進めていった時、ある転機を迎えるんだ。

・・・そう、ダーマしんで・・・要は職につくということさ。

きみの人生に大きく影響すること。
何になりたいかなんて、まだはっきりわからなくてもいい。
ぼんやり、こんなのもいいかなーくらいでいいのさ。
いろんな職業があることを知って、わからないことは・・・そうだね、聞いていいんだからね。

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また自分と向き合い、職を変えることもあるだろう。
転職することで新たな技・魔法・能力が身につくチャンスを得られるわけだ。

ただ、転職すると苦労することがある。レベルが1に戻っちゃうんだ。

そりゃ苦労するよ。だって今までひょいひょい倒してたモンスターにだってまた苦労しちゃう。

でも、それまでの知識・技術はきみの中に残ってる。
きみがまたレベルを上げて力をつけたとき、それまでの知識と技術はさらなる輝きを持つんだ。
そして確かな基盤となる。きみはそうやって大きくなって、新たな世界を体験し、人間として、人生を歩む。

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人生は経験値1の積み重ねだ。

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そしてそれはいつも、村から1cmでる勇気によって為されていくんだ。

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—————小さい頃は、テレビゲームをする為なら登校前の早起きも苦じゃなかったです。

親よりも早く起きて、暗い中、テレビの画面の光とともに。

そんな経験も、自分の一部にちゃんとなってるんだなぁと改めて感じます。
今でもきっと変わらない。村から1cm出る勇気をひねり出して、
今日も少しずつ歩んでいます。

人生とロールプレイングゲーム①

 小さい頃はテレビゲームが大好きな子でした。

コツコツとレベルを上げて強くなっていくことが楽しかったのか、父親のデータの分まで好んでコツコツレベル上げをしていたそうです。
一発逆転のようは作戦は、羨ましいけどあまり得意ではなかったように憶えています。

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そんな経験もあってか、大学のころ部活の後輩がこれからについて悩んでいたときに、
ゲームの経験を通じた話を作ったことがあります。

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それが『人生とロールプレイングゲーム』

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10年以上経ったいま、自分が歩いている人生を振り返っていたらふと思い出したので、
こんな深夜ですが、長々つらつらと書き起こしていきたいと思います。

よろしければお暇な時にお楽しみくださいませ。

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人生とロールプレイングゲーム。
そう、人生とロールプレイングゲームはよく似ているところがありませんか。
そんな中から、改めて気づかせてくれることがあると思うんです。
ちょっとずつ、想像していきましょう。

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あるところにひとりの主人公がいる。
そう、それはどこにでもいる村人だ。もちろんまだ戦う力も知識もない。だってみんな初めはレベル1だから。

まずは村の中を歩き回ることから始める。
自分が何をすべきなのか、しなきゃいけないのか、村を探索する。
あ、薬草を見つけたね。これで薬草とは何か、そしてダメージを負ったときに回復できるものを得たんだ。
回復できるものごとを持つこと。初めに手に入れるんだね。

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近所の人の話を聞いてまわっていると、どうやらきみは村より北にある森へ行く必要があるようだ。

村の外はモンスターが出る。初めての村の外は怖いと思うよね。
でも外へ出るその一歩が勇気の証。勇気はかけらでもいい。まずは勇気を持ちたいという気持ちからだよ。

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勇気のかけらを手に入れたきみ。

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さぁ、村から1cm外に出た!
きみは今、間違いなく勇気を出したんだ。がんばったね。自信を持っていいことだよ。
魔王を倒す勇者でも、初めはこの一歩だったんだ。

そこには今まで見たことがない世界が広がっている。
目に見えるもの、耳に聴こえるもの、その全てが何らかの(例え感じることのできないくらい小さいことでも)きみを刺激し、きみを創る。

そのとっても小さな積み重ねが、紛れもない、ただ一人のきみを築いていくんだ。

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・・・!モンスターが現れた!
最初のモンスターといえば、そう青いあいつ…

2021/05/18

 ものをつくっていると、度々「自分はこの作品の一役を担っているにすぎない」と思うことがあるのです。

創始でもなければ完結でもない。その通過点の担当、または一役であることを認識させられます。

作品の部材をつくってくれる人、その材料をつくってくれる人。
羊の毛を刈る人、洗う人、育てる人。
電気をつくる人、そのエネルギーになる過去の命や自然のもの。

そんな様々な連綿としたものの中で、
自分はたまたま巡り合わせで羊毛照明を仕立てていること。

作り手、作り役、そんな印象です。

でもそこに上下はきっとない。
お互いがお互いにできること、得意なことを出し合っている。
それを認め合って、尊重し合って、必要なところを提供し合って、生きる。暮らす。
あたりまえかもしれないけれど、忘れがちなこと。それを見失うと、謙虚さを失って傲慢になったり、敬いを忘れてしまってあたかも自分が偉いとなってしまう。

自戒もこめて、そんな意識を持ちながら、自分が持っているものに気づき、育てて、じゅうぶんに活かしていけるようになって、
いまの世に関わっていきたいと思うんです。

そんな想いが巡った夜更けでした

珠洲焼とときの流れを生きる。

  こちら珠洲焼といいます。 12世紀後半から15世紀末にかけて、能登半島先端・珠洲市内でつくられた焼き物です。 戦国時代に忽然と姿を消し、わずかに残された断片から400年の時を経て再び蘇ったもの。 古墳時代中期に大陸から伝わった須恵器の流れを汲んでいると言われています。 釉薬を...