花の蜜を吸ってまわる蝶を眺めていた
羽ばたきを変えながら次々と
止まっては吸い、止まっては吸いと繰り返している
蝶は、生きるために必要なことをしているんだろう
自らの本能と機能に従って、花々を往来している
その一方で
花はその身に蜜や花粉を携えて、存在している
蝶に花粉を運ばせ、子孫を残し、土と空気とやりとりをする
それぞれが
それぞれの範疇で生きながら
世界と関わっている
人間同士も、そういう生き方になるんだろうか
それとも人間同士ではなく
人と他の存在という単位なんだろうか
わたしたちの本能と機能で生きたら
どのように世界との関りが為されているんだろう
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